三崎亜記「となり町戦争」2010/02/13 17:09

三崎亜記「となり町戦争」

本日は、前回休館だった図書館を利用させてもらった(10:20-16:10)。
というのも、宿舎にいるとついつい食べてしまうし、暖房もないので、長時間いても問題ない暖かなところとして、選んだ。

基本的には、三木邦裕「これならわかる 明解!民法判例-債権・親族編」を少しでも読もうと、行ったのだけれど、以前読みたかったけれど、買うまでもないと思って、図書館で探したけれど、貸し出し中が続いて忘れていた「となり町戦争」を偶々思い出したので、読んでみた。
本当に久々の小説、というか本だった気がする。

最近走ってばっかりで、すっかり体育会系…


で、結論から言うと、結構面白かった。

登場人物こそ少ないけれど、短い小説だけにそぎ落としている感じで好印象。え?という展開もありで、SFなんだろうけれど、最終的に謎で終わる部分もありで、余韻も楽しめる感じ。

基本的には、設定の勝利なんだろうね。
だけれど、それだけではない。
人とのかかわりの薄さ・なさ、固定観念の崩壊、喪失感などが、月や海などなんとなく透明感と冷たさの印象をもつ風景描写などを通じて描かれているあたり、上手いなぁ、と思った。と同時に、自分が高校生~大学生時期に感じていたことを思い出していた。
あまりにも近い感覚だったから…
イラク戦争の映像と、亡くなった江畑さんの異様なまでの軍事知識も重なり、異常な感覚を覚えたのも、ほぼ同時期だった。


ここからはどうでもいい話。
誤解していたのだけれど、著者が女性だと思っていたので、「香西さん」のあまりに理解しがたい行動、というか、男性に都合のよい行動が理解できなかった。帰宅後調べたら、男性なんですね。著者は。それで納得。というのも、戦争が終わって、主人公の納得いかない気持ちをしっかり受け止めるところは、本当によく分からなかった。後々ストーカーされるのが嫌だったのかな…、とか思ったのだけれど、著者が男性ということで、まぁ、浅はかな理解なんだろうけれど、思考停止できた。
著者が女性であったなら、本当に悩んでいたところ…


しかし、図書館っていいね。結構たくさん人がいたよ。居心地いいんだろうね。静かだし、温度設定も万人向け。ただで本や雑誌、CDなど読んだり、鑑賞し放題。
時々利用させてもらおう。自宅に帰らないときには。

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