「ホモ・デウス」ユヴァル・ノア・ハラリ2021/11/27 00:38

「ホモ・デウス」ユヴァル・ノア・ハラリ

前作に続き図書館で借りて、読了。
例証が多過ぎて、長い…。

将来を予測するために、歴史を過去を多面的に捉えなおし(多面的に捉えられているかどうかは別で努力はしているように見える)、知りうる限りの情報を集めて執筆者が可能な限りの努力を割き、将来に向けた解き明かすべき命題を提示した書物。

要は、AIや生命工学を背景に、少数エリートが支配する世界がやってきそうだけれど、それをよしとするの?ということのようです。

もう少し短く書いてくれると嬉しかったです。

内容は面白いですが、サピエンス全史のほうが良かったかな。

サピエンス全史 ユヴァル・ノア・ハラリ2021/11/14 18:01

「サピエンス全史」 ユヴァル・ノア・ハラリ

図書館でお借りいたしまして、読了。
ベストセラーで、評価は高い本です。

「集団で物語を信じることが可能である動物」という視点から、人類、特にホモ・サピエンスの歴史を総括した、ということなのでしょうかね。

貨幣や宗教、国家、国民など物理的には何もないところに実態があると皆で信じることにより、力を得て歴史を紡いできたのだ、という主張をするために、人類登場以降ある程度判明している事実のうちご自身の説を補強する材料を集めて開陳されています。

そこには、反証となるようなものはあまり載せられていません。

また、そこまで新しい概念を提示した感じでもないのかな、とも思います。
でも労作ですね。ここまでエンタメとして提示されたのはご苦労もあったでしょう。大学の講義をするためには、このくらい面白くないと学生がついてきてくれないという事情もあるのかもしれませんな。

膨大な参照文献が挙げられています。再構築して楽しい読み物を提示したご努力に感服。

堺屋太一「知価革命」 と コロナ2020/06/11 22:54

今となっては、思い出せないのだが、何を思ったか、中学生の私は「知価革命」を買って、読んだ。堺屋太一の著作だ。
後にも先にも、この方の著作はこの一冊だけで、当時読んだ感想やら細かな内容は全く覚えていない。
しかしながら、圧倒された記憶と「知価革命」という言葉、それと全く違う世の中になっていくのだ、という刷り込みが残された。

新型コロナの衝撃もあり、なんとなく、あれは何だったんだろうと、ずっと消化不良で心のどこかに棘のように突き刺さっていたのを久々に自覚した。

当時購入した本はとうに売り払ってしまっていたので、貸し出しを始めてくれた図書館に予約したら、すぐに貸し出ししてもらえた。
確かに、1985年出版の古いものだから、そこまで人気はないだろう。

今回、再読して、中学生の私には無理だったかもしれないが、確かに今読んでも、1985年の段階でここまで将来をよく見通せたものだ、と心底感心する。
つまり、衝撃再び、である。


彼のたどり着いた、人間の特質

「やさしい情知」という美意識
「豊富なものを沢山使うことは格好良い」
「足りないものは節約するのが正しい」

は、不変で普遍だ、ということ。

ここから、導き出した答えが「知価革命」だった。


ここに、今回新たな制約が加わった。
コロナによる制約だ。
現時点で明確になってきた制約や不足しているものは、

・移動の自由
・集会の自由
・物流の自由
・モノ
・学校や会社など含めた他人との時間

だろうか。一方で余剰は、

・人
・時間
・家族との時間

だろうか。ほかにももっとあるかもしれないし、もっと適切な切り口もあるかもしれない。

とはいえ、堺屋の導き出した「やさしい情知」からすると、所謂「引きこもり」や「田舎への移住」など場所に縛られない生き方になっていくのかもしれない。

「生産性の向上」という正義も、その時代特有の美意識と倫理観によるものであると考えれば、そんな常識を吹っ飛ばす世の中になるのかもしれない。

正直、供給は無限になされる、という需要側の発想でいる経済学者には腹立たしさすら覚えるし、それを前提として政策を展開することで、労働の供給側たる一般市民を貶めるやり方には、先行きの暗さしか感じない。
そういった意味で、大義名分「生産性の向上」などを吹っ飛ばしてほしいものである。

再度。
名著。

速読速聴・英単語Advanced1100ver.4 と 会話できる英文法大特訓2019/05/01 22:57

久々です。

既に令和になっております。


で、右足の不調で、走れていません。
こまった。



英語ですが、進めています。

「会話できる英文法大特訓」
Jリサーチ出版
妻鳥千鶴子

を、12月から開始しまして4月12日までに11周しました。

あー、文法大事だね、とよくわかりました。
あと、仮定法がやはり不得意ですね…。

全部覚えた感じには到達していませんが、飽きてしまって、再度coreに戻りましたが、既に50周は超え80程度になっているか…。
で、こちらは覚えている感が多く、ついに、

「速読速聴・英単語Advanced1100ver.4」
Z会
松本茂

に手を出してしまいました。1年で2冊。ま、許していただきましょう。結構スピードは足りないかもしれないけれども、手を広げ過ぎてはいない、と思いたい…。

で、4月23日から開始しました。
難しい…ものもある。英語には聞こえます。わかるかどうかは別だけれども、聞き取りはできます。ただ、意味が取れるかというとそういうわけではなく、そこは、「英語の音→意味というかイメージ」の変換がまだうまくいっていない感じですね。
今日までで19/43まで進みました。
まずは、

聞く×2,3+読みながら聞く×2,3+読む×1,2+単語調べながら読む+聞く×2+読む×1

くらいをこなしています。
結構きついですが、分からんもんを繰り返すのもしんどいので、この10連休を利用してできるだけ進めています。


318。

空白の天気図2015/02/11 21:14

久しぶりに本を読んだ。

「空白の天気図」

原爆と台風に襲われた広島をめぐる気象台の人々を軸に据えたノンフィクション。

土砂災害の危険性が高い地域であることがよくわかる書物であり
、昨年の8月の広島での土砂災害を想起せざるを得ない。

あとがきには、東日本大震災を受けて加筆された部分もあり、身につまされる。

「イグアナくんのおじゃまな毎日」 読書感想文 夏休みの宿題2012/08/26 22:06

「イグアナくんのおじゃまな毎日」佐藤多佳子

だいぶ前の作品です。
単行本を持っているのですが、何故か、上の子が、夏休みの読書感想文の題材に選択。

望まれないペット、イグアナの「ヤダモン」がやってきて、主人公の樹里の家族を巻き込んで、苦労しながら何とか世話をしていく。お父さんの失職などもありながら、困難も、終始明るく克服して行く姿が爽やかな児童文学。

といった感じでしょうか。

佐藤多佳子さんは、大好きな作家なので、息子がその本を選択したのは正直びっくりな感じでした。


とにかく、なんだか結局爽やかだ、というのは、この作家の特性です。


川原泉が、なんだかホンワカ暖かくて、ほろり、というのと一緒ですね。



で、とりあえず、何とか宿題の原稿用紙3枚は書ききれたようですね。
良かったヨカッタ。

川原泉「コメットさんにも華がある」2011/07/06 23:11

出る出る、と聞いていた川原泉「コメットさんにも華がある」を6月28日に購入。

緩いです。相変わらず。
でも、やはり、前と違って、ちょっと上滑りしているような印象があるんだよな。
無愛想と貧乏は過去に同様のネタがあるような気が…。

ま、でも、書いていてくれるだけで良いです。
カーラ教授、また次作もよろしく!
H230628 川原泉「コメットさんにも華がある」


おもひで くらくらくらくら~2010/03/14 18:53

明日は、超重要な会議なので、呑まないようにしよう、と思っていたんだけれど、ワインの残りを呑み始めてしまった…。早めに切り上げて、さっさと寝よう。

自宅は、子供ら3人がワーワー騒いで、嫁さんが大変な思いをしているのはよく分かっているし、その状況は、先ほど電話をしたので、より生々しく理解しているけれど、宿舎にいる限りは、なんともしようがない。
週末は3連休なのでかえる。帰ったときにはがんばろう。

ということで、暇だと、人間どうしようもないことを考えるものだ。
何を考えているのか。ほんと、とりとめも無いこと。だなぁ…。

いい加減歳だ。振り返り始めている。

音楽。
本。

そうそう。
振り返る。

今日は、走るときに、初めて音楽を聴いた。いつもは夜なので危なくてできないけれど、今日は昼間だったし、結局は6km×3だったけれど、×4のつもりで走り始めた。2時間くらいはボーっと体動かすつもりだったからね。
で、良く聴く曲100選で選ばせたら、櫛引彩香の一枚目とフィッシュマンズの空中キャンプ、ペットサウンズが鳴り響く。
それ以外は、エリゼッチカルドーゾがちょこっと。
偏っているなぁ、と反省。

帰宅後は、くるりの過去盤を順不同でかけ始める。
やはり、フォークなんだ。と再認識。
熱い感じもあるけれど、そうでもなく、フォークか。

あー、カラオケで、絶叫したくなってきた…
さすがに部屋ではできないからなぁ…。

本では、「風の歌を聴け」の出だしを、ちょろっと見た。
ヒリヒリする。文庫で昭和62年1月14日第16刷。
2,3年の間に100回以上読んだ。
もともとの性格に輪をかけて、クールがいいんだ。こだわらないのがいいんだ、と言い聞かせていたことを思い出す。今思えば、こだわらないのがいいんだ、と拘っていたのが異様にアホ臭いけれどなぁ。
ま、そういう意味では、人生において最も影響を受けた本だ。
小説では、佐藤多佳子が好き。どう考えても、後世に残る大作家にはなりえないけれど、軽く、切ない感じがすき。

最も聴いた、というと、やはり、オルケストル・ヴェヴェ。
大学に通う1.5時間。往復3時間で3回毎日聞いていた。1年弱。
それ以外にも聴いているし、本当によく聴いた。
いまだに最高だと思う。
すばらしい!

ロックでは、「アビーロード」、「ペットサウンズ」かなぁ。
日本モノでは、櫛引彩香の「エッセンシャル」か、「火の玉ボーイ」だな。
あとほかのジャンルでは、「ボールルーム」、カルトーラ、「すばらしきサンバの仲間たち」あたりかなぁ。

本で、凄いなぁ、と思ったのは、ネグリの「帝国」。それと、パトリック・マッカリー「沈黙の川」。中村とうよう「大衆音楽の真実」、かな。
ほかにも、凄い本はあると思うけれども、魂こもっている感じがした。若干「沈黙の川」はひねているけど。

マンガでは、やはり世代もあると思うけれど、あだち充。「みゆき」「タッチ」はいいよな。「みゆき」は11・12巻とそれ以前はまったく別物だけれど。連載は終了したけれど、「クロスゲーム」はこの二作を下敷きに作られているなぁ、と思わずにはいられない。甲子園の結果を出さなかったのも、「タッチ」を超えるエンディングが無い、という感じのような気もするし。大学生までなっている「みゆき」が一番作中年齢は高いのか。そういえば。
それ以外では、「めぞん一刻」ですね。どうしようもなく、うじうじしていてしょうもない感じだけれど。
あとは、かなり飛んで、「よつばと!」はおもしろい。
「私立T女学院」もいい。
川原泉はたまらんですが、寡作すぎて、最近はどうもねぇ…
大メジャーだけれど、「はじめの一歩」はいいですなぁ。同じ流れで、「プレーボール」とか「キャプテン」は涙無しには読めません。

雑誌では、現代思想「木は法廷に立てるか」がよかった。かなり昔だけれど。続けて買っているミュージックマガジンは当然影響を受けているけれどなぁ。

あー、酔っ払いながらだから、駄文、駄文。
振り返りは気持ちいいけれど、前に向いて、生きていこう。
とりあえず、4月18日のハーフ目指して。

あ、明日の会議がまず真っ先だ。忘れてた…

三崎亜記「となり町戦争」2010/02/13 17:09

三崎亜記「となり町戦争」

本日は、前回休館だった図書館を利用させてもらった(10:20-16:10)。
というのも、宿舎にいるとついつい食べてしまうし、暖房もないので、長時間いても問題ない暖かなところとして、選んだ。

基本的には、三木邦裕「これならわかる 明解!民法判例-債権・親族編」を少しでも読もうと、行ったのだけれど、以前読みたかったけれど、買うまでもないと思って、図書館で探したけれど、貸し出し中が続いて忘れていた「となり町戦争」を偶々思い出したので、読んでみた。
本当に久々の小説、というか本だった気がする。

最近走ってばっかりで、すっかり体育会系…


で、結論から言うと、結構面白かった。

登場人物こそ少ないけれど、短い小説だけにそぎ落としている感じで好印象。え?という展開もありで、SFなんだろうけれど、最終的に謎で終わる部分もありで、余韻も楽しめる感じ。

基本的には、設定の勝利なんだろうね。
だけれど、それだけではない。
人とのかかわりの薄さ・なさ、固定観念の崩壊、喪失感などが、月や海などなんとなく透明感と冷たさの印象をもつ風景描写などを通じて描かれているあたり、上手いなぁ、と思った。と同時に、自分が高校生~大学生時期に感じていたことを思い出していた。
あまりにも近い感覚だったから…
イラク戦争の映像と、亡くなった江畑さんの異様なまでの軍事知識も重なり、異常な感覚を覚えたのも、ほぼ同時期だった。


ここからはどうでもいい話。
誤解していたのだけれど、著者が女性だと思っていたので、「香西さん」のあまりに理解しがたい行動、というか、男性に都合のよい行動が理解できなかった。帰宅後調べたら、男性なんですね。著者は。それで納得。というのも、戦争が終わって、主人公の納得いかない気持ちをしっかり受け止めるところは、本当によく分からなかった。後々ストーカーされるのが嫌だったのかな…、とか思ったのだけれど、著者が男性ということで、まぁ、浅はかな理解なんだろうけれど、思考停止できた。
著者が女性であったなら、本当に悩んでいたところ…


しかし、図書館っていいね。結構たくさん人がいたよ。居心地いいんだろうね。静かだし、温度設定も万人向け。ただで本や雑誌、CDなど読んだり、鑑賞し放題。
時々利用させてもらおう。自宅に帰らないときには。

今年こそ司法書士 入門の入門2009/11/03 17:05

今年こそ司法書士 入門の入門
何も目指している、とまで言わないけれども、とりあえず勉強しています。ゆっくりと。

で、まず、この本を一読。
ものすごく、ざっくりと概説しているんだろうけれど、やはり分からない言葉が多かった。

しばらく間を置いて、再読するつもり。

口語調なので割りと読みやすかった。
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