yahooNEWS記事「残業は本当に悪なのか」の白河桃子さんのコメントが酷すぎ…と思った件2022/12/30 15:57

記事「“残業ナシ”はやる気を削ぐ? 「もっとやりたいけど『帰ってくれ』と…」残業は本当に悪なのか」に掲載のコメントが酷すぎ、と思ったので、書き込み。

久々に走った記事ではありません。

酷いなと思ったのは署名入りのコメントです。
引用します。

特にひどいなと思ったのは「白河桃子」さんのコメント。
・自分が提言した方向に働き方が変化しておりよいこと。
・法制化もされた。
・違法ではない形でたくさん働きたいのであれば、その方法もある。
・したいならその方法をとればよいでしょう。
という主張に見えます。
この記事自体も主張がいまいち見えにくいですが、全体としての働き方自体に異を唱えているわけではないと思われますが、それでも違和感のある人がいる、という記事ととらえました。
今の仕事が好きで、その会社で好きな形で仕事がしたい、という希望を持つ人をどうすれば良いでしょう、困りましたね、という記事と考えると、この先生の主張は、相当にひどい感じです。
国民という保護すべき対象に対して、自分のやりたいようにしたいのであれば、フリーになるなど嘱望されるような人材になることが前提(若しくは嘱望されるような人材に成れなければ買いたたかれる人材)のような特殊な状況でご自由にどうぞ、とのことです。
ま、何とかいう委員会で意見を言っただけなので、決めたのは役人であり、法制化した国会の責任ですが、まぁ、頭の良い方のいうことは違いますわね、と思ってしまいます。
制度の前提としているような有能ではない者が気持ちよく働ける環境は、あなたが勝手に国民が理想としていると決めつけている働き方とは限らないんじゃないですか?
と気分が悪くなりました。

あと「やつづかえり」さんも、空気読めよ、みんなそう言ってんじゃん的な不気味な理論も相当に気持ち悪いです。

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やつづかえり  4時間前
フリーライター(テーマ:働き方、経営、企業のIT活用など)

「残業規制によりハードな経験を積んで成長する機会が奪われている」という意見は、年配の方からも若者からも聞こえてきます。だからといって「過去の働き方に戻そう」というのはナンセンスです。状況の変化を受け入れ、今できる「成長の方法」を考えるべきでしょう。
過去の成功パターンが通じず、新しい発想が求められる今の時代は、社外での経験やネットワークが仕事に生きるはずです。上昇志向のある人ほど、会社の仕事だけに邁進するのではなく、プライベートな活動や副業などに成長機会を求めることをお勧めします。
また、リーダーや管理職の立場になれば、メンバーに残業を強いず限られた時間でチームとしての成果を出すことを求められるようになるでしょう。その時のためにも、残業なしでいかに仕事を進めるかを追求するのは意味のあることだと思います。

白河桃子   4時間前
相模女子大特任教授、昭和女子大客員教授、少子化ジャーナリスト

働き方改革実現会議の委員として「残業上限」を提言した身としては、この8年間の変化は大変歓迎すべきことです。この法改正の影響で時間に対する価値観が変わりました。若い人が成長する時間がないというのは「残業前提」の時代の名残ではないでしょうか?やみくもに目の前の仕事に長時間向きあうことだけが現代では成長にはつながらないのでは?特にクリエイティブ職なら、勉強したり人とあったり、あらゆるインプットが必要なはず。もし成長のために毎日長時間仕事をしたいとしても、それで体など壊されたり、法律にひっかかったりしたら会社としては大損害な訳で、雇われている身なら法規制は守るしかない。フリーになる、または年収の高い専門職となって高プロに手をあげるなどの手段はあります。実は高プロも時間の裁量はあるが、「仕事さえ終われば早く帰れる」というわけではないのです。調査では高プロは労働時間が長くなっています。

小菅将樹  4時間前
元労働基準監督官/アヴァンテ社労士事務所 代表

時間よりも質が求められていると思います。労基法に罰則付きの時間外労働の上限規制が盛り込まれ、さらに2023年4月から、中小企業での60時間を超える時間外労働の割増賃金率が引き上げられるということもあり、長く働くと賃金を多く支払う必要があり、罰則の適用もあることから、時間外労働を削減しないといけないという流れがあることは事実です。所定時間を基本に、オーバーした時間は残業ですという管理をしていると、時間あたりの生産性は社員それぞれに委ねられやすくなり、短い時間で成果を出す場合とそうでない場合とで差がでるというところもありえます。工場等で比較的時間管理を行いやすく、作業工程が決まっているような場合は原則的な労働時間管理が馴染みやすい場合もありますが、そうでない場合もありますので、一定の自律性を持ち、今何をすべきか自ら決められる労働環境をつくることも大切になってきています。

横山信弘  1時間前
経営コラムニスト

働く場所、働く時間帯が自由になりつつ今、働く時間の長さはかえって不自由になっている。多様性をどこまで認めたらいいのか。このバランスはとても難しいと私は思う。

ポイントは、どんなことでも一定量をこなさない限り「質」を上げることは難しいということ。単純作業ではなく、高度でかつクリエイティブな仕事が求められる現在、より量をこなさなければ「質」は上がらなくなっている。

だから一部のセンスのいい人しか能力を発揮できない、そんな時代になっていくのではないかと心配だ。残業が必要かどうかは別にして、各個人の「最低必要努力投入量」を算出して対応しないと、力を発揮できる人材に職場が育てられなくなっていくような気がしてならない。

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yahoo NEWSの記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/67261dcca79878deb09642d481276d0237242467
以下引用
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“残業ナシ”はやる気を削ぐ? 「もっとやりたいけど『帰ってくれ』と…」残業は本当に悪なのか

12/30(金) 9:01配信
ABEMA TIMES

コンサル業で働く木村さん(24歳)「もっと残業したい派」

 2019年、働き方改革関連法による残業の上限規制が始まった。また、新型コロナの流行によってリモートワークが進み、ここ数年で残業時間は減少傾向になっている。

【映像】8年で約20時間減…日本の残業時間の推移(画像あり)

 そんな中、人事ジャーナリストの溝上憲文さんによると「会社側は多様な価値観においてみんな自由に働けると言うが、実際は残業がないことで苦しんでいる人たちもたくさんいる」という。

残業時間の推移

 実際に残業規制の弊害について、広告業のSHUNさん(20代・仮名)はこう話す。

「会社の勤務時間は9時から18時だが、帰ってきて家で残りの作業を行っています。会社としては労働基準法を守らないといけない。でも、時間内には確実に終わらない」

 残業してはいけない。でも仕事は終わらない。結局、サービス残業でカバーするしかないという。

株式会社アクシア代表の米村歩さん 2012年から残業ゼロを達成

 また、コンサル業で働く木村さん(24歳)は「もっと残業したい派です」と話す。

「シンプルに成長したいから。今のうちに仕事しておかないとどんどん周りから取り残されるんじゃないか。残業や仕事を多くやりたい。上の人たちはそうやって成長してきた部分があると思う。自分もそれに習って、がむしゃらに働いて成長したい。特に今の年齢ではそうでありたい」

 ホワイトすぎる働き方に、逆にもどかしさを感じている木村さん。もちろん無理強いはダメだが、残業規制が一部の働き手のやる気を奪っているのかもしれない。

 実際に、残業ゼロを謳う会社側はどのように考えているのだろうか。2012年から残業ゼロを断行中の株式会社アクシア代表の米村歩さんは「残業自体が悪いとは全く思っていない」と話す。

「うちの会社はこういうやり方をしているだけだ。自分自身も経営者で労働者ではないので、自由な働き方をしている。日本全国の会社がうちみたいな会社になったら息苦しいと思う」

 米村さんの会社では、時間になると、仕事をするためのシステムやデータにアクセスできなくなるため、残業は一切できない。「2011年の東日本大震災の時に出勤できなくて、リモートワークを始めた。オフィスをなくしたのは2020年の新型コロナ流行がきっかけだ」という。

「最初は業務を効率化して残業をなくそうとしたが、なくせなかった。代表として『明日から一切残業をやらない』と決めて、そのルールに従ってやったら、意外となくせた。残業からなくなっていったというより、次の日からなくした」

 急に仕事が入ってきて“明日までに”と言われたらどうするのか。

「残業をやらないと決めたので、それに合わせて仕事も受注したり、スケジュールを組んだりする。仕事の組み方がまるっきり変わった。イレギュラーケースでできないことができたら、そのときはお客さんに頭を下げる。お客さんと契約する時も一応会社のスタンスを説明して、共感してくれるお客さんと契約している。見積もりも16年くらい会社をやってきて、基準に従って見積もりをやっている。想定外のことが起きたときに対処できないとなると、すぐ残業となってしまうので、必ず余裕を持って見積もりしている」

 離職率も圧倒的に低下したという。

「人が次から次に辞めていたが、今はめったに辞めなくなった。イケイケのベンチャー企業と比べると、成長スピードでは全然かなわないところもあると思う。ただ、必ずしも働く時間=成長スピードとは限らない。特にエンジニアは開発好きな人も多く、プライベートでもいろいろな開発をやっている。成長もそういったところでできる」

 「残業=悪」の風潮こそが悪だという、Webコンサルティングを行う株式会社ProLogue代表の小林真之さんは、今の話を聞いてどう感じたのか。

「風潮として、最近は『定時になったらみんな帰りましょうね』みたいな、幼稚園生みたいなことをする。『は? それ要ります?』が僕の意見だ。残業は基本的に2つのタイプしかない。いい残業と悪い残業だ。個人が納得しているか、納得してないかだ。個人が納得している残業はいい残業だ。『もう20歳超えてる成人だから、残業は自分の判断でやればよくない?』というのが僕の意見だ」

 Twitterで自社の求人募集を行ったとき「ハードワーカー求む」と書いた小林さん。約30名から応募がきたという。

「面談してみると、今の環境が成長しづらいと言っていた。『もっとやりたいけど帰ってくれ』と言われちゃうので、もっとゴリゴリやれるところに行きたいと。こういう問題はけっこうあると思う」

 ネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏が「やる気の人だけ集めた会社をやれいいのではないか」と投げかけると、小林さんは「そういうのも今は淘汰される。SNSで取り上げられて『この会社、超ブラックじゃん』とつつかれてしまう。そこはちゃんとフラットに見てほしい」とコメント。

「仕事にもよると思うが、現実として1年かかるものを2倍の量をやって半年でできる方が、結果的に日本の経済が良くなると僕はおもっている。今はそれが悪だという風潮や空気感がある。この空気感を肯定すると、未来の日本経済は不安だ。やる気がない人に全員の空気感を合わせてしまうと、やる気がある人もちょっとやりづらい空気感になっちゃうことが損失だ」

 賛否両論ある残業に対する考え方。それぞれの会社・個人の希望に合った働き方ができるような社会になることを願いたい。